Dutra! Dutra!! Dutra!!!
昨日、一人のサッカー選手が引退しました。
その名はAntonio Monteiro Dutra。
1973年8月11日生まれ。ブラジル出身のサッカー選手です。
ポジションは左サイドバック。動虎の愛称で親しまれました。
私は、ドゥトラが加入した2001年からマリノスのファンになりました。
当時は降格争い中でとても辛い時期だったことを覚えています。
そんな中、ブリット、ナザと共にチームを救うためにやってきたドゥトラ。
2001年は残留を果たし、ナビスコカップ優勝を掲げました。
ドゥトラのおかげでチームの調子が上がったのは、
当時を知る人なら誰でも知っているでしょう。
それから2003年、2004年のリーグ連覇。
2004年のチャンピオンシップでは、伝説に残るコロコロPKを披露してくれました。
連覇がかかった瞬間にあのPKは普通できないと今でも思います。
その後もマリノスでプレーを続けますが、2006年に戦力外通告。
それから数年、私はドゥトラを忘れることはありませんでした。
近況が気になったらブラジルの所属チームのHPを見て調べました。
2011年、スポルチ・レシフェのHPを見るとドゥトラの名前はありませんでした。
この時は「引退したんだな、お疲れ様」と思っていました。
しかし2012年、
2011年8月に亡くなった松田直樹のメモリアルマッチに出場することが決定。
そして6年ぶりの来日と同時にサイン会も開催。
私は迷わずサイン会へと行きました。
あの日は雪の降る日でした。
とても寒い中マリノスタウンで待っていたのを覚えています。
6年ぶりにドゥトラとの再会。
私は一言も話す事ができませんでした。しかしドゥトラは来日してすぐにも関わらずとても優しかったのを覚えています。あの時の写真は一生モノです。
松田直樹メモリアルマッチでは年齢を感じさせない(38歳)姿に驚かされました。
サイドバック特有の上下運動、守備での読み、全てが素晴らしいものでした。
またドゥトラがマリノスに戻ってこないかなと思っていた2012年3月。
「新外国籍選手加入のお知らせ」
一瞬目を疑いました。
ドゥトラがマリノスに戻ってきてくれたのです。
当時チームはドゥトラが初めて来日した2001年と同じように低迷していました。
しかしドゥトラ加入と共にチームの調子はまたしても上向きに。
最終順位は4位まで上がりました。
2013年も契約を更新。
2013年は最初から完全な主力として活躍することになりました。
左サイドの齋藤学との連携は、より良くなり、攻撃が活性化されました。
そして迎えた40歳の誕生日。
チームは首位を走り、サガン鳥栖戦。
この日は「ドゥトラ祭」と名を付け来場者全員にお面が配られました。
私はこの日のために用意された「ドゥトラシート」を購入。
SS席でドゥトラの雄姿を見ることができました。
試合は中村俊輔、マルキーニョスのゴールがあり勝利。
このドゥトラはとても楽しかったのを覚えています。
みんながドゥトラのお面を被って応援。
試合終了後のヒーローインタビューでもドゥトラはとても嬉しそうでした。
9月14日、セレッソ大阪戦。
ドゥトラはスーパーゴールを決めます。
30mくらいあったと思います。そこからロングシュート。
残念ながら私はアジカンのライブへ行っていて生では見ることができませんでした。
しかしハイライトを見直すと共に鳥肌が。
あのゴールは永遠に記憶の中に残ると思います。
チームは最終節まで首位を走りましたが、最終節で優勝を逃しました。
その時私も等々力で見ていましたがとても残念でした。
それから約1ヶ月後の2014年1月1日。
天皇杯で優勝しました。これはとても嬉しかったですね。
ドゥトラもフル出場で活躍しました。
2014年も契約を更新しました。
しかし2014年は怪我などの影響もありあまり試合には出ていませんでした。
ACLで2試合出場しましたが、チームは残念ながら予選敗退。
そして6月12日。
ドゥトラの現役引退が発表されました。
とうとうこの時が来てしまったのかと肩を落としましたが、
本人が決めたことなので仕方ないと思いました。
7月12日、ワールドカップによる中断期間が終わり、
マリノスが中断明け初となる公式戦がありました。
天皇杯2回戦、ホンダロックSC戦。
ドゥトラはこの試合でフル出場を果たします。
試合終了後は、「ドゥトラ・オブリガード」のチャントが永遠に響き渡りました。
その様子をメインスタンド下から見ていたドゥトラの踊りがとてもお茶目でかわいかったです。
7月23日、ヴィッセル神戸戦。ドゥトラホーム最終戦。
同ポジションの下平の怪我の影響もありホーム最終戦もフル出場。
この日も変わらず左サイドを駆け上がりました。
試合終了後はドゥトラ現役引退セレモニーが行われました。
シャイなドゥトラはビデオメッセージでサポーターに挨拶を行い、
会場を一周しました。
その時ヴィッセルサポーターからも横断幕とドゥトラチャントが。
この時は本当に感動しました。他サポーターから愛されているんだなと感じました。
7月27日、名古屋グランパス戦。ドゥトラ現役ラストゲーム。
この日も中3日にも関わらずフル出場。
しかしそれを感じさせない運動量でプレーしていました。
結果は1-1のドローでした。
勝って送り出せなかったのがとても悔しかったです。
こうしてドゥトラは現役最後のゲームを終えました。
最後のインタビューは涙無しでは見ることはできませんでした。
最後の最後までドゥトラはサポーターを大切にしてくれました。
こうしてドゥトラは現役を引退しました。
本当は空港まで見送りに行きたかったのですが、
「空港でのお別れは寂しいし楽しい思い出で終わりたい」との本人の希望で帰国便の記載はありませんでした。
改めてドゥトラという選手は素晴らしい選手だなと感じました。
普段のトレーニングからの姿勢などプロフェッショナルとして完璧でした。
そんなドゥトラは私の中で一番好きな選手です。
見始めた2001年から2014年までドゥトラ無しにマリノスは語れません。
2012年に戻ってきてくれた時は本当に嬉しかったです。
ドゥトラから学んだ事も沢山あります。
普段から努力をすれば神は必ず力を与えてくれること。
ドゥトラが証明してくれた気がします。
そしてドゥトラの様な人間になりたいとも思っています。
時に熱く、いつもは紳士で、信念の強い人間。
自分も目指していこうと思います。
またマリノスの関係で戻ってきてくれることを信じています。
その日まではブラジルからマリノスを応援してください。
最後にドゥトラという人を知ることができて本当に良かったです。
一生忘れません。
obrigado! Dutra!!
